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オカメインコの育成(?)日記。
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鉛中毒で入院 2 の続きです

自分の不手際でもあるし、なかなか筆が進まなくて中断してました。
ですが、先日オカメインコを飼おうか検討している方と話す機会があって、
鉛中毒の話になった時、書き終わらせようと思いました^^;

入院したのは2月1日。
リフレッシュ休暇にする予定で、この前後は偶然、前もって連休を取っていた。
インコを助けてくれたのは偶然ではないかもな、と思った。
仕事が入っていたら、受診が遅くなっていただろうから。

『面会は、鳥さんは飼い主さんを見るとつい頑張っちゃうので、
積極的におすすめはしていません』とのことだったので、私たちは一度も行かなかった。
ただし、病院の休み以外は毎日電話し経過を聞いた。
おおざっぱにいうと、背中から注射、強制給餌などをして、自分で食べられるように
なったら退院、という流れだという。
あの小さい体に注射が・・と想像すると泣きたくなったけど、本人が頑張ってるのに、
私も気を強く持たなきゃ、と思った。

2月3日:嘔気、嘔吐あり強制給餌中。嘔気消失は一週間くらいかかる。
87グラム。
4日:「ごはんつまんでるかな?」と思ったが、でも嘔気。87グラム。
5日:相変わらず尿酸は黄色いが、クリーム色に変化してきている。
89グラム。
でも食べているという感じではない。強制給餌と注射は1日3回で続けている。
6日:89グラム。ごはんを食べ始めたので強制給餌は今日から中止にした。
3回の注射は継続。活気はないとのこと。
7日:本日から注射1回。食欲はある。89グラム。
8日:本日から注射止め。AM89グラム、PM87グラム。食欲にムラ?
9日:85グラム。注射1回と、強制給餌をしたとのこと。
10日:本日は、注射も強制給餌もしていない。89グラム。
12日:食欲はある。黄色っぽいウンチ出ているので、まだ本調子ではないかな、と。
注射、強制給餌せず。
13日:88グラム。食欲あり。「退院できそう」!!!明日にでも迎えに行きたいが、
仕事の都合で15日に。
14日:88グラム。元気!とのこと。予定通り退院可能。
15日:90グラム。10日分の薬をもらい退院する。

体力の消耗を防ぐため、暫くは鳥かごは禁止し、放鳥も禁止。
小さいプラケースにいれて、夜も電気を付けたままにし、非常事態に対処できるようにしておく。
「鳥は明るくても寝ます」
と先生。・・・そうなんや。私、無理かも(苦笑)

水に溶かしたキレート剤は独特の匂いがする。いつもは「もふもふ」「くんかくんか」
しちゃいたいくらい香ばしい「インコ臭」だが、これを飲んでいる間は、キレート剤臭の
むむしゃんだった。
家に帰ってきた直後、彼も自宅の水は「普通の水」だと飲んだんだろう。
一口目を飲んだ途端首をぶるんぶるんさせたから、裏切ったようで、不憫だった。

3月8日:キレート剤から、肝庇護薬に変わる。
15日後から放鳥は許可。

※自分の日記を元にして書いていますので、治療法や名前に不備があったらごめんなさい。

☆  ☆  ☆


これ書いてる隣では、むむしゃんが「マンボNo.5」を口笛で歌ってます。
ほんま、ありがとう。


続きます。

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鉛中毒で入院 1の続きです。

病院には、たくさんの人と鳥たちがいた。あまりに多いので、立ったまま受診できるのを待った。
30分は経った頃だろうか、声がかかった。ムムしゃんが若い頃に検診に行って以来、ご無沙汰だった診察室だった。
先生は小さいキャリーの中で動くオカメの隙間から見えたフンを、一目見て、即言った。
”便の色から、何か変なものを食べた可能性がある”
”鉛中毒かもしれない。それを否定していくために、まずはレントゲンを撮ります”

正直、言われた衝撃で先生の具体的な言葉は覚えていないが、このような内容を告げられた。
一旦人間は表に出て、ムムしゃんがレントゲンを終えるのを待つ。
当時の心境は真剣に待ったというより、呆けて突っ立っていた、に近い。

そして、再び診察室に呼ばれる。
”レントゲンに鉛小片が写っている”
”この便は、典型的な鉛中毒の色”
”レントゲン上、ご飯を全く食べていない”
”今せわしなく動いているのが神経症状だとすれば、重症度は中~重症レベル”
”この状態は、入院させるレベル”
”入院期間は2~4週間”
”死亡率は10% だが、小動物なので、何が起きるか判らない”
”自宅で看取りたいというのなら、入院は不適切”

「どうしますか」

”ご飯を全く食べていない”というのが一番のショックだった。
不消化のシードを吐いた跡があった。食べようとしたけれど体が受け付けない、もう要らないと逃げて行ったのを思い出した。就寝前に、あんな勢いよく食べるムムしゃんが何も胃に入っていない状態だったなんて。どれだけ辛かったんだろう。
申し訳なくて泣きそうになった。
いや。泣きそうになりたいのも、辛いのも、私ではなく当人なのに、お前が泣くのかよ?と我慢した。
懺悔、後悔、自己嫌悪・・色んな感情に巻き込まれ、試行がくるくる回っていた。
だけど、一つだけは明確に認識していた。素人の私にはできることは何もない。
「入院でお願いします」

再び待合室で待ち、今度呼ばれたときはムムしゃんが入っていたキャリーだけが私に返却された。袋に包み、無気力に椅子に座った。病鳥の面会の家族も来院してた。みんな鳥が大好きなんだな、と思うと少し和んだ。

看護師さんに呼ばれ、会計に立った。
”入院中は、鳥の様子を電話で聞けます。どうぞ、かけてきてください。面会は、鳥さんは飼い主さんを見るとつい頑張っちゃうので、積極的におすすめはしていません」
最低2週間の入院生活で、面会は最小に留めなければいけないのか・・。耐えられるだろうか。
私もそうだけど、彼も。
以前イタリア旅行した時は、ムムしゃんと出会ったオカメ屋さんに預けたんだけど、2週間後に帰ってきたら、彼は凶暴すぎるオカメになっていて、人間は流血騒ぎになった。
今度は、絆が切れてしまうかもしれない、と覚悟した。それでもムムしゃんが生きていればいい。どうにか助かってほしい。

鉛中毒で入院3 に続きます。

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何か、変だな?と感じたのは1月31日の夜だった。
私が自宅に着いたのは夜だったけど、放鳥しても、いつものように満を持したかのように、歌ったり飛び回るなどがない。何となく元気がない。
夜だからかな?と思いつつ、いつもの慣習である洗濯物落としや、木をかじかじする行為も全く見られないことにも違和感を持った。
そればかりか、一定の場所でじっとして丸くなり、それ以上は動かない。
だったらと、私の腕に乗せてみるが、されるがまま。間もなくすると、そこで真ん丸になって目を閉じてしまう。うちのオカメは夜行性だ。
こんな放鳥すぐのタイミングで、眠ってしまうのは変。
隣の部屋の、むむしゃん部屋(鳥かご)を覗いてみた。ゴハンが減ってない・・。
いつから食べてないんだろう。元々、人間が帰って来てから正式なご飯を食べる習性はある鳥。しかし、食べなさすぎではないか。朝から晩まで食べないなんて、あるだろうか。

この日は結局、心配で「眠そうだね、じゃあお部屋に返そうか」という気になれず、夜遅くまで人間の傍でいてもらった。深夜遅くになり、ちょっと元気回復したように感じたので、あまりにも夜中だし、本当に眠いのかもしれないねと、寝せてあげることにした。

翌日1日、相方さんが出かける前の朝9時過ぎは、寝るときに被せる掛物を外したとき、「ハッ!(起こすんじゃねぇよ!の意味)」と威嚇してきたそうな。それで元気回復してる!と安心して出かけたようだが、私が起きた頃(お昼頃)は、昨夜と何一つ変わっていなかった。
大好きな靴下やスリッパを目の前で振ってみると、いつものように歌いだした。
しかし、振るのをやめると、歌も止む。条件反射で歌っているとしか思えない。

昨夜のむむしゃんの部屋をもう一度覗いた。いつも寝ている立木の近くの籠の柵には、吐物があった。消化していないシードが数粒くっついていた。
求愛行動の吐き出し?いや。でもうちのむむしゃんは一度もそんなことしたことがないではないか。これは「嘔吐」と判断する方が正解に違いない。
おそらく夜中も殆ど食べていないので、何とか食べてほしいと、ゴハンを数粒摘み直接彼の口元に持っていった。一旦口に入れてくれたが、2、3口で顔を逸らせた。ついには飛んで逃げてしまう。だけど、飛ぶ体力など残っていないに違いない。
追いかけるのはやめることにした。

この地点で、「リトル・バード」へ電話した。急に寝てばかりになってしまったこと丸くなっていること、多少しか食べていないこと、吐いていることなどを伝えたと思う。できるだけ早く診てもらいたいと思ったので、病院が「本日14時30分」といってくれたことに無性の安心感を経た。
だけど、それ以上に、病院の対応は事の緊急性を垣間見せてくれた。
うちのオカメは私が考えるより、すごいことになってるのかもしれない、と意識した。

11時半過ぎ、行くのが決まったし、食欲はないけど、そしてオカメが食べれないのに人間だけが食べるのは申し訳なくて、食事なんてどうでも良かったのだけど、介護者がへたり込んでは・・と、ちょっとだけ昼ご飯をつまんだ。

病院で診てもらうまであと2時間。何をどう過ごしていたのか覚えていないけど。
相方に「病院に電話したら、午後に受けてくれるというから出かけてくるね」というメールのログは残ってた。

鉛中毒で入院 2へ続きます。

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